でも、両方ともいっぺんに可能なら?
思い描いてほしい。右手にラケット、左手にドリンク(もちろんその反対でも可能)、おいしいスナックにリラックスした仲間たち、クールな音楽 – いかすと思いませんか?
場所は、パリでも、ロンドンでも、東京でもニューヨークでも構いません。これら大都市ではヒップな店が卓球台バーという構想を実現し、話題を呼んでいます。でもこれはちょっと考えただけで、実に納得できるアイディアです。
- ラケットとピンポン玉を手に台に向かうのに、誰も特別何かを用意する必要はありません。
- 6歳の子供であろうが60歳の人であろうが、身長が150センチであろうが2mであろうが、女性男性に関わらず、誰でもピンポンならできます。
- 必要なのはただ一つ:ピンポンをして遊びたい人が二人以上揃うこと、それだけです。それなら、場所がバーであってもまったく構いません。
卓球はもともととても社交的な競技で、難しい話をせずにすぐに人と知り合いになって遊ぶことのできる格好なスポーツです。仲のいい友達と楽しく時間を過ごすのにも最適。それでいてオリンピックにも出場できる、由緒正しいスポーツ競技です。
ニューヨークや東京のヒップなバーを紹介
そうした画期的なバーを紹介したいと思います。残念ながら、私たちもまだ自分ではそこに行ったことがないのですが、調べたことをここに報告します。トリップアドバイザーのバーのレビューをじっくり読んでから、評価の良いものを選んでみました。
SPiN, New York
まずニューヨークから始めましょう。卓球バーの元祖です。
SPiN New Yorkは2009年に操業開始しました。今ではアメリカとカナダで合計6店のSPiNがあります。サンフランシスコに2016年に開業した店が一番新しいチェーン店です。
どうして卓球バーが誕生したのでしょうか?サンフランシスコ店開店に因んだインタビューで、創立者の一人ジョナサン・ブリックリンが次のように答えています。
「きっかけは地味なことだった。僕たちはニューヨークシティの店にまず、卓球台を1台買ったんだ。次第に毎週のパーティが定着していき、気が付いたらいつの間にか、ロウアーマンハッタンで一番クールなパーティになっていたというわけさ。著名な作家やミュージシャン、イカれたスターや小物スターたちがここのパーティに顔を出すようになった。卓球台を取り囲む独特な雰囲気が、僕たちの店の売り物になったんだ。それから次から次へと話が広がっていった。投資家たちから話が舞い込み、卓球が大好きな女優のスーザン・サランドンがうちの店のことを高く評価してくれて、彼女が口コミで宣伝してくれたおかげで、小さなパーティだったものがヒップなレストランに成長し、ユニークなバーコンセプトに発達したというわけだ。」
SPiNの余談::
2013年にSPiNは短期間ですが、ドバイにも進出しました。さすがドバイ、ここには黄金めっきの卓球台があったといいます。でも、黄金の卓球台でプレイをするのは、より抜かれた人たちにしか許されていなかったそうです。それではちょっとお高くとまりすぎ、という感があります。LMCとしては、「金」は表彰式の金メダルに取っておきたいところです。
SPiN New Yorkのトリップアドバイザーランキング
- 5.0ポイントのうち4.5ポイント
- 合計29のレビューのうち、91%の人がSPiNをとてもよかった、最高だったと回答。
- ホームページ: newyork.wearespin.com
テキサス州オースティンのDenise Gは次のように評価しています:「ピンポンをテーマにした店がこんなに面白いものだとは思ってもみなかった!僕は全然ピンポンが下手だけど、それでも最高に楽しかった。プレイする番が回って来るまで1時間近く待たなければならなかったけど、それでも待った甲斐があった。待っている間、スナックを食べたりドリンクを注文したりした。ビールは全然おいしくなかったけど、それでも店の雰囲気や音楽がよかったから、気にならなかった!90年代の人なら、絶対気に入るはず」
Gossima, Paris
さあ今度はパリに飛びましょう。Gossimaという名からしてすでに歴史があり、名前自体がすでにプログラムでもあります。そうです。Gossimaとは19世紀に最盛期を迎えた卓球競技のことを指します。 現在の卓球の前身ともいえるスポーツです。
バーに戻ります。あるフランスの卓球チャンピオンがニューヨークのSPiNのことを知り、このコンセプトをフランスの首都にもたらしたことからこの店は始まったそうです。1階と2階にまたがるこのバーは、全体の雰囲気が工業デザイン風のレトロ調に保たれています。ことに1階にある卓球台は目を見張ります。ここではなんと、ブラックライトで卓球を楽しむことができるのです。ブラックライトの紫外線に照らされると、不思議なビジュアル効果が出ます。白いボールや卓球台の線が明るく浮かび上がり、それ以外のものはすべて、紫か黒っぽいトーンに沈みこむのです。
クリス・ペイノヴィッチは早速ここに行ってみています。
ヒント:卓球台が空くのを長く待つのが嫌な人は、できるだけ早い時間に行くことをお勧めします。ことに金曜や土曜の夜はかなり混むと思った方がいいでしょう。
ここにはCornilleau社製のインタラクティブ卓球台YOUPLAYもあります。
Cornilleau社のコミュニケーションマネージャー、セドリックがこのYOUPLAYのたっきゅ台のことをインタビューで述べています。
Gossimaのトリップアドバイザーランキング
- 5.0ポイントのうち4.0ポイント
- 合計57のレビューのうち、77%の人がGossimaをとてもよかった、最高だったと回答。
- ホームページ:gossima.fr
ヴィクトール・Lはこう評価しています:
「素晴らしいロケーション、抜群のコンセプトに上等のカクテル。ただ酒を飲みに来たつもりだったのに、結局何時間も滞在してしまった。ピンポンに夢中になってしまって。とっても面白かったから、また来たい。」
Bounce, London
パリからロンドンまではひとっ飛び。Bounce Farringdonはロンドンにあります。
17台のユニークな卓球台が揃った、レストラン兼カクテルバー。デザイン賞に輝いたこインテリアデザイナーによるすばらしい空間を誇るインテリアです。Bounceはロンドンでも一番愛されるイベントプレイスの一つとして、その地位を確立しています。
10月以来Bounceにはワンダーボールとしてインタラクティブな卓球台が装備されています。これについては、以下の画像でどういうものかよく見てください: youtu.be/h6uiNzYs7Mk
無用な知識:「The Home of Ping Pong」はBounceの店の壁に書かれている文句なだけではありません。Bounce Farringdonは、ジャック・オブ・ロンドン社が1901年に初めて「ピンポン」を発明し特許出願した、その由緒ある場所なのです。
世界で最古のスポーツ・玩具メーカーであるジャック・オブ・ロンドンは、世界で成功を収めたあらゆる競技やゲームを発明しています。有名なストーントンチェスセットもそうです。(このチェスセットがのちに、国際的な標準チェスとなるのはご存じでしょう)。1891年にジョン・ジャック二世がゴッシマを発明しました。この競技はインドア用ピンポンと言えるでしょう。ゴッシマはでもあまり大衆受けしなかったのです。1901年に(現在のBounce Farringdonレストランの上にある工房で発明された)ゴッシマはジョン・ジャック三世により、ボールの出す音から取ったネーミングで「ピンポン」と名を変え、たちまち大評判となって広まりました。
Bounceのトリップアドバイザーランキング
- 5.0ポイントのうち4.0ポイント
- 合計521のレビューのうち、88%の人がBounceをとてもよかった、最高だったと回答。
- ホームページ:bouncepingpong.com
ケルンのハリノスはこう評価しています:
「バーの雰囲気とピッツェリアもある卓球ホール、という感じだ。ラウンドトリップのピンポンを全然知らない人たちと一緒に楽しみながら、ドリンクも飲め、楽しい一晩を過ごすには最高の場所だ。グループ用の大テーブルも、少人数用のテーブルもあり、音楽とムードは抜群。とても思い出に残る。売上の10%はアルツハイマー病基金に行くそうだ。卓球協議はこれを予防する効果もあるからとか」
T4 – The Rally Table, Tokio
ロンドンから東に向けて飛ぶこと約11時間半。ここではまた最新の卓球バーコンセプトが誕生しています。2017年半ばに創立された「The Rally Table」という名の店です。
このレストランはユニークな複合型卓球カルチャープレースT4の中にあります。T4とはずばり、「The Table Tennis Town」です。T4には、このバーの横にVICTASのフラッグショップも入っています。VICTASは卓球日本代表チームが好んで使うプロユースブランドです。2017年9月からVICTASはLMCの連携パートナーでもあります。
T4にはTactive Shibuya という卓球スクールもあれば、思い切り卓球を楽しめる数々の卓球台も用意されています。
2016年に水谷隼がオリンピック日本代表としてリオデジャネイロで銅メダルを受賞して以来、日本における卓球フィーバーは一気に熱くなりました。
The Rally Tableではここでしか味わえないドリンクやデザートを楽しみましょう。ピンポンアイスキューブの入ったドリンク、ピンポンパンケーキ、ピンポンラケットアイスポップなど、ピンポンをイメージした様々なデザート、楽しいデザートが揃っています。
2020年に東京オリンピックを訪れるなら、一度は必ず訪れてみたいバーです。クリス・ペジノヴィックはここを訪ねて写真も撮ってきています。
これは明記しておきたいものです:GossimaにYOUPLAY、BounceにはWonderballがあるように、「The Rally Table」にはPongn!Pong!があります:youtu.be/LAM6ZA8YDhs
残念ながらトリップアドバイザーにはこのT4はまだ記載されていません。ホームページはこちら:https://t-4.jp/tokyo/cafeandrestaurant/