卓球はフランス語でなんというか知っていますか?

卓球はフランス語でなんというか知っていますか? 「ピンポン」でなければ、フランス人はきっと「コルニヨー」というに決まっています。Cornilleau社は卓球台を製造販売している由緒あるメーカーで、卓球台のほか娯楽やスポーツ競技用の卓球ラケット、ボール、その他付属品を販売しています。コルニロー社の製品は世界の80か国以上で売られています。

2014年以来、CornilleauはLMCのメインパートナーであり、ウーゴ・カルデラーノとシモン・ゴージのスポンサーです。LMCはでも、プロの競技においてのみサポートを受けているだけではありません。EnBwスクールカップやLMC 才能促進ベースなど学校でのプロジェクトを始め、さまざまな基本的なプロジェクトでも支援を受けています。

そこで私たちはCornilleauでマーケティングとコミュニケーションマネージャーを担当するセドリック・コルにインタビューし、インタラクティブな卓球台YOUPLAYや彼が考えるイノベーション、オリンピック、そしてリサイクリングと最新製品との関係について話を聞きました。

„そして実際、このプロジェクト進行中、かなりたくさんの人たちが本気で興味を示してくれることが判明したのです。卓球を魅力的にするもの、トレンディにするものがあればあるほど、このスポーツにとってプラスになることが分かりました。“

CEDRIC CORRE

インタラクティブな卓球台

この卓球台を開発するにあたり、どういうことを目的としていたのですか?

このプロジェクトの目的は、利用者にユニークな「ピンポン体験」をしてもらいたいということ、そしてこのようなイノベーションに対し一般の人たちがどう興味を示すか、見てみたいということでした。そして実際、このプロジェクト進行中、かなりたくさんの人たちが本気で興味を示してくれることが判明したのです。卓球を魅力的にするもの、トレンディにするものがあればあるほど、このスポーツにとってプラスになることが分かりました。ただ、こうした製品を手頃な値段で開発するのはもちろん難しいです。

どのようなターゲット層を狙って開発されたのでしょうか?

最初から私たちは、できるだけたくさんの人に興味を持ってもらいたいと考えていました。それでパリにあるGOSSIMAというピンポンバーでこれを無償で提供していますが、今のところはそこだけです。ターゲットグループは従って、バーなどに行くのが好きな若者が中心です。Gossimaのバーとはでも、とても素晴らしいパートナーシップが出来上がり、私たちは提携して以来、いくつも特殊な製品を一緒に開発してきました。

この卓球台は単に娯楽のためだけに開発されたのですか、それともプロの選手もこれでトレーニングできるよう設計されているのですか? そうでない場合、トレーニングモードも計画されていますか?

この卓球台は、100%娯楽用として考えられています。このプロジェクトではわが社の「中核事業」に専念したかったのです。もちろん、この卓球台ではさまざまな難易度が設定できるので、ハイレベルのLMC選手がこれでプレイしてもきっと面白いに違いないとは思います。でも、中心にあるアイディアは、この「拡張卓球台」というアプローチをどんな人にも伝えていくことです。ええ、ですから「トレーニングモード」をつけるのも、悪くないですね。

„イノベーションは未来に向かう道しるべです。“

CEDRIC CORRE

Cornilleau & イノベーション

あなたにとって、あるいはCornilleau社にとってイノベーションとは何ですか?

イノベーションは未来に向かう道しるべです。イノベーションがなければ、競合他社に差をつけていくことはできません。Cornilleau社ではリサーチ&開発部門とマーケティング部門は「イノベーションセクター」として合体されており、わが社の心臓部に位置しています。今日と未来の「メイドインフランス」製品を決定し、開発しデザインし、作っていくための神経核です。

プロの卓球というのはこれから5年先、10年先にどうなっていると思いますか?

私たちが一番得意なことに関して言えば、余暇、娯楽としての卓球にはこれからも明るい未来が待っていると言えると思います。ヨーロッパでは卓球は広く愛されているスポーツで、これからはアメリカ大陸も次第に制覇していくことができると考えています。トーナメントなどに関して言えば世界選手権のチャンピオンが、ことに中国人がそうですが、今ほど強かった時代はこれまでにありません。彼らを見ていると本当に圧倒されます。最近力を挙げてきた若いチャンピオン(例えばウーゴやシモンなどの)は、最強の中国選手とも戦うことができるほどの強さとなってきたので、近い将来は観客の興味をもっとそそるようになっていくと思います。ただ、一般的に見てトーナメント、選手権などの試合は次第に意味を失ってきているのが実情です。ことにヨーロッパのスポーツクラブが、毎週選手権出場で明け暮れするのはいやだと思う選手も受け入れるようになり、本当の意味で革命を起こしていき、別の卓球競技を探っていくようにならない限り、これからもこの傾向は続いていくと思われます。

卓球のハードウェアの開発に関して言えば、これから5年から10年先、どういうトレンドが続くと思いますか?

余暇の卓球はこれからもブームが続くと思うので、もっと楽しい、学びやすく、丈夫で、環境にも優しい製品を開発していくことに私たちはこれからも重点を置いていくことになると思います。選手権分野に関して言えば、卓球用具に関する規定が厳しいので、新しいものを導入するのは難しいでしょう。でも「関連付属品」としてラケットを市場で確立したいと思うなら、国際卓球連盟の規定をゆくゆくは変更するしかないと思っています。

もっと楽しさが増し、学びやすく、丈夫で、環境にやさしい製品の例を挙げてくれますか?

SOFTBAT:これは市場に初めて導入されたアウトドア用の「エコ・ラケット」第一号です。このイノベーティブで丈夫な製品は製品プロセス100%が「メイドインフランス」でArmor-Lux繊維のリサイクルから作られた製品です。

SOFTBATというアイディアはどのようにして開発されたのですか? ラケットをシャツからリサイクルして作ろう、などというのは突飛なアイディアですね

わが社と提携している射出成型の会社は、有名なフランスの繊維ブランドArmor Luxと長い間リサーチ&開発で提携してきた会社です。プラスチック注入部門でわが社はすでに数々の経験を蓄えているため(わが社は2005年にアウトドア用のプラスチック射出成型のラケットを導入しています)、この三社による共同開発製品にもすぐに加わることができたというわけです。

貴社の製品開発では持続可能性というのは重要な意味を持っていますか? その場合は、なぜですか?

現在のところ、まだそれほど重要ではありませんが、将来有望な第一歩であることは確かです。

„もちろん選手がオリンピックでメダルを獲得してくれればうれしいです。“

CEDRIC CORRE

2020年オリンピック大会

2年後に行われるオリンピックに備える中、何が今一番の課題ですか?

私たちの主役である選手たちは2019年の6月までは比較的従来からのプログラムを続けていくことになります。

それからは、一人一人異なる必要項目、または我々のクラブの注文を考慮して作られたそれぞれのプログラムを選手個人が追っていくことになるでしょう。

私たちの戦略は明瞭です:東京オリンピックのXデーで「競技」できるようになるには、かなりのトレーニングをこなしていくしかないということです。

このオリンピックは日本で行われるわけですが、日本では卓球はかなりポピュラーなスポーツです。そういう意味で日本で行われるオリンピックはあなたにとっても興味深いものでしょうか?

マスコミはだから卓球の試合をかなりしっかり報道してくれることに違いないので、卓球スポーツにとってこれはいいニュースです。わが社は、パラリンピックのフランスの卓球チーム公式アウトフィッターとなったことを、とても喜んでいます。これによりわが社のブランドは世界でもっと名を知られることになるでしょう。

自分がサポートしている選手がメダルを獲得することを期待していますか?

もちろん選手がオリンピックでメダルを獲得してくれればうれしいです。オリンピックの参加だけでもメダルと同じように素晴らしいことですが、やはり最高のプレゼントはメダルですね。

それこそLMCとの連携は成功だったという証拠になりますよね?

もちろんそうです。わが社のトップ選手たちはLMCのお陰で完璧なトレーニングを受けることができています。こうして野心あるプロジェクトの一部となることを、私たちは幸福にも誇りにも思っています。

© 写真: Cornilleau